ゴム長靴の機能と特徴
ゴム長靴の機能としては、まず水を通さないので水溜りや水が滴り落ちるような場所でも気にせずに作業が出来るという点です。皮製の長靴もありますが、革製品はゴムと比べて水を通してしまいやすいので、長時間の水がある場所での作業にはゴム長靴が優れているといえます。この点は革製品と違い耐水性に優れているゴム製品が有利な点です。また、ゴム長靴は、靴底が分厚いので釘やとがったもの踏んだ際にもそういった危険なものを通しにくいという点があります。
他方でゴム長靴は足に対するフィット性にかけるという点がデメリットです。革の長靴よりも足へのフィット性にかけるため動きに制約が出てしまい、作業できる場所が限られてしまうといった場合が出てきます。革製品であればしゃがんだ際などに足首なども曲がりがいいですが、ゴムの長靴は足の曲がりが悪くて動きづらい一面があります。
また、ゴムの長靴は、完全防水なのでそのために逆に靴の中が通気性が悪く、高温になってしまい、湿気が発生して、カビなどが発生しやすい環境になってしまう恐れがあります。靴のにおいに対する対策としては、靴をはかない時には、こまめに陰干しをするということが必要になります。
ゴム長靴の規格(JIS基準)
ゴム長靴の中でも、安全靴や作業長靴と呼ばれる長靴の中には、国が定める基準に準じた行程で製作されて国から認定を受けた、安全に作業をするために製作された長靴があります。まず、JIS(日本工業規格)の基準に準じた安全性を重視した長靴があります。JISの規格は、国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化に基づき制定される国家規格で、耐圧迫性、耐衝撃性、表底のはく離抵などの各項目に対する安全規定が定められています。各項目に対する耐久実験を実施して合格した長靴だけがJIS規格の認定を受けることが出来るので、安全性能に長けた長靴を選ぶ上での参考となります。
また、JSAA(日本保安用品協会)の規格に準じたゴム長靴も存在します。JSAAの規格にでは、つま先に金属や硬質樹脂先芯を装備していて、日本保安用品協会が定めた安全性や耐久性の認定基準を満たしているスニーカータイプの安全作業靴をJSAAの規格に準じた製品と認定していて品質を保証しています。
ゴム長靴を選ぶ時には、このような規格に準じた製品化を見分けることで、より高性能な製品を選択することができ、危険な場所で作業を行うような人には、安全性能の高い製品がお勧めと言えます。
ゴム長靴の選び方
ゴム長靴を選ぶ際には、まず使用用途を判断することが重要です。家庭で使う長靴であれば、価格面を気にして低価格で家計に優しい商品を選ぶということも一つですが、仕事で危険な作業を伴うような場所で使用する場合には、値段も重要ですが、高機能な製品を選択することがベストです。
値段が安い製品は、靴底の部分がすぐに薄れて破れてしまったり、立ったり座ったりの作業をしているとかかとの部分が折れ曲がりますが、その繰り返してゴム長靴が破れてしまったりといったことが頻繁に起こってしまい、結局靴をすぐに買い換えるということになり逆に割高になってしまう場合があります。
一般的に安全靴と呼ばれる製品は、靴の先端に鉄板などが組み込まれていたり、樹脂の塊が入っていたりして、物を落とした際にも怪我をしないように考慮されていたり、長靴に使用するゴムの素材自体が厚みが安価な製品よりもあるために、物が刺さったり、すったりしても怪我がしにくいというメリットがあります。高機能な靴のデメリットといえば靴自体の重量が普通の製品よりもどうしても重たくなってしまうので、自分自身がどういった場所で長靴を使用するのかを良く把握して誤りのないように選択する必要があります。
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