登山で求められる靴の機能
山ガールという流行語にも代表されるように、山登りは男性だけでなく若い女性にも人気のレジャーになっています。
一口に山登りと言っても種類は様々で、ハイキング感覚のものから本格的なものまで幅広いレベルが存在します。これら種類は違えど、必ず必要になってくるのが登山靴です。しかし、この靴にしても使用者の目的に応じていくつものタイプがあり、初心者の方が陥り易いポイントでもあります。
街の靴屋などに行くと一見して登山靴風のものが安価な値段で売られていますが、これらは登山靴のデザインを取り入れただけなので、山登りに必要な機能を持ちあわせてはいません。平坦なハイキングコースなどならこれでも大丈夫なのですが、アップダウンの激しい山などではあっという間に耐えられない負担となって足を襲います。
こうした靴選びでは自分の目的にあった靴を選ぶという事が大前提になりますが、最近では従来のタイプとは少し趣向の異なる商品も人気になっています。
それはいわゆる地下足袋タイプのもので、足先が二股にわかれているのが特徴です。とび職の方などが仕事の際に使うイメージのこの地下足袋ですが、足元をしっかりとつかめるその機能性で、本格的な山登りにも対応する機能性に優れた靴となっています。
様々な地下足袋のタイプ
地下足袋と言えばとび職の方や大工の方など職人の安全靴としてのイメージが強いかもしれませんが、日本ではその他にも祭り事などの神事から農林業や登山まで幅広い使われ方をしています。しかし、これらの仕事に使われる地下足袋は一つの種類ではなく、目的によって様々なタイプが存在します。
大工や左官職人など高所での作業が必要な方には足元がしっかりとつかめるような設計や、重いものを運ぶ際の安全策として足先がコーティングされているものなどがあります。祭りや神事で使用されるものでは、派手な装飾は抑えられ、基本的には黒か白のシンプルな色合いになっていますが、最近のものでは疲れにくいようなインソール入りなど機能面も充実しています。農作業で使用するタイプでは、作業に伴う様々な危険を回避する機能を持っています。特に高齢者などの作業時には足元を滑らせるだけで大惨事につながりますが、スニーカー等のようにすべり止めの加工が施されているので、不安定な斜面でもしっかりと地面を掴む事が出来ます。その他にも登山用では防水加工が施されているものや、不安定な足場でも疲れにくいようにクッション性能を持たせたものなど、従来ではありえなかったほど高機能な商品が登場しています。
登山ではどんなタイプの地下足袋が必要なのか
登山はレジャー感覚の手軽なものを含めると、かなり身近な趣味として確立しています。整備されたハイキングコースでは、安全に子供からお年寄りまで楽しめるので、多くの方が季節を問わず楽しまれていますが、最近ではこうした登山に用いられる靴に少し変化が生じています。
それは日本古来の地下足袋の登場です。山登りに使用すると言ってもあまり想像できないかもしれませんが、高所での作業や農作業に古くから使われてきた地下足袋には、山登りに関わる様々な危険を回避してくれる機能が備わっています。
こうした登山に必要なタイプの商品としては、滑り止めの機能の有無が挙げられます。傾斜の強い本格的な山に挑戦されるなら、スパイクのような構造をしたスパイクピンタイプの商品がオススメです。これらはアップダウンの激しい場面でも、足先でしっかりと踏ん張れるのでスリップなど多くの事故を事前に回避出来ます。
その他にも山登りに必須の機能としては防水加工が挙げられます。これは雨の日などの対策はもちろんですが、山登りの際には小川や水たまりなど思いの外足元がぬかるんでいる箇所が存在します。そうした不安定な地面では防水加工が必須となるので、地下足袋のタイプ選びでも抑えておく必須項目として知っておいて下さい。