エアー足袋は地下足袋や祭り足袋とどう違うの?

エアー足袋は地下足袋や祭り足袋とどう違うの?

エアー足袋の特徴と用途について

日本人の生活環境や身に付けるものは大きく変化していますが、祭りなどの伝統的な行事や着物を着る際には、今も地下足袋が使用されています。祭りだけではなく、宗教での厳格な修行場面や四国八十八箇所参りなど今も幅広い場面で使用されています。しかし、昔と違いコンクリートなどで固く舗装された地面が多い現代では、こうした地下足袋が必ずしも適したものではなくなってきています。

そうした中、登場したのがエアー足袋と呼ばれる地下足袋です。名前の通り靴底に衝撃吸収用のエアー素材がつけられています。これはスニーカーなどスポーツシューズの技術を応用したものですが、これまではゴムやスポンジのみでガードされていた靴底にこうしたエアー素材を用いることにより、足腰への負担が大幅に改善されました。こうしたエアー地下足袋は現在様々なメーカーが開発していますが、祭りなどの伝統的な場面だけでなくとび職の方の高所作業や山登りの際にも愛用されています。このように現代の環境では無くてはならないエアー足袋ですが、普及により地下足袋自体の機能性や見た目の美しさが再認識され、用途に縛られず若い方や時には海外の方も日本の伝統的なお土産として購入されています。

エアー足袋のメリットとは

従来の地下足袋に比べ足腰にかかる負担が大幅に減少したエアー足袋は、そのメリットを生かしだんじり祭りなど激しい動きを伴う場面でよく愛用されています。コンクリートの地面を強く踏みしめて走り回ると、どうしても足腰に強烈な負担を強いられてしまいます。優秀なエアー足袋が続々登場し、だんじり祭りを始め全国の祭りで広く支持されるアイテムとなっていきました。

エアー地下足袋は足腰へのダメージや疲労感の減少など非常にメリットの多いアイテムですが、さらなる利点としては高い耐久性が挙げられます。厳かな儀式で使用する場合や和楽器類の演奏では地下足袋の耐久性ということはあまり問題になりませんが、先程挙げたような荒々しい動きを伴うようなアグレッシブな祭りでは、練習の際などに底部分がすぐにダメになるということが起こります。しかし、靴底にエアーでクッション性を高めた地下足袋は従来のゴム底などよりもはるかに耐久性に優れているので、練習時も本番の際にも安心して使用することが出来ます。このように見た目はほとんど変わらないエアー足袋ですが、クッション性を高めることにより、使用場面も広がり様々な使い方が出来るようになっています。

エアー足袋のデメリットとは?

クッション性や耐久性に非常に優れたエアー足袋ですが、いくつかデメリットもあるので注意が必要です。スニーカーのメリットが生かされた非常に優秀な履物ですが、製品として登場したのが比較的新しいので、伝統を強く重んじるような儀式や厳かな場面では、歓迎されないこともあります。もちろん見た目ではほとんど区別のつかないものも登場していますが、伝統的な地下足袋に比べるとどうしても厚みなど違和感を感じさせてしまうことがあります。特に大勢の方の目に触れる舞台上での使用の場合には、思わぬ恥をかいてしまうこともあるので、事前にご確認の上使用することをおすすめします。

またエアー足袋はスニーカーのように高い技術力で製造されているので、地下足袋よりは若干割高になることも注意が必要です。特に地下足袋は安価であるということがメリットの一つなので、同じ見た目でスニーカーと変わらない価格帯のエアー地下足袋の購入を躊躇される方もいらっしゃるかも知れません。

地下足袋を選ぶ際には祭りや行事などの使用場面、さらには舞台上やコンクリートなど使用する環境なども十分考慮してから選ぶことが大事なので、メリットとデメリットを十分理解した上でお選び下さい。

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