作業内容に合った安全靴の選び方について

 作業内容に合った安全靴を選ぶことで、職場の安全性を高めます。それだけでなく、仕事内容に合わない作業靴を履くと、災害・事故の危険が高くなってしまうのです。ここでは、静電気や高熱下での作業といった特有のリスクを作業に適した安全靴を紹介します。

作業内容に合った安全靴の選び方について

静電気による災害・事故や感電の危険がある職場に適した安全靴とは

静電靴

 正式名所は静電気帯電防止靴であり、発生した静電気を体に溜まらないよう、靴底から地面へ流す機能のついた靴をさします。安全靴の機能をもつものを静電安全靴と呼びます。主に、精密機器工場や電子機器製造業など電子素子の破損といった生産障害や、石油や塗装など各種溶剤など静電気によって火災や爆発などの事故・災害が起こる可能性がある職場で使われます。

導電靴

 導電靴は、静電靴よりも静電気による事故・災害の危険が高い「爆発高危険区域」でも使用することができます。主に、高電圧線の近くや変電所内の電場など、高電界で静電誘導による人体耐電を起こす可能性のある現場で使われます。感電の危険がある作業では使わないでください。

耐電(絶縁ゴム底)靴

 工場内の電気保全や電気工事など、低圧回路(商用電圧)に誤って触れてしまう可能性がある職場で使われる靴です。耐電ゴム長靴とは異なるため、高圧活線作業に使用することはできません。

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水や油を使用したり床が滑りやすかったりする職場に適した安全靴とは

耐油底安全靴

 靴底に耐油機能のついた、油環境でも劣化しにくい安全靴です。主に、自動車整備や機械油を使う工場や厨房などで使用されます。油に耐えうる底のついた安全靴というだけで、滑りにくい靴ではありません。耐油底で滑りにくい作業靴が欲しい場合は、耐滑性に優れた底の形状かどうかを確認しましょう。

高耐滑安全靴

 水や油などを使用する滑りやすい職場で使われるでは、転倒事故を防止するのに耐滑性(滑りにくい)安全靴が適しています。そのなかでも、耐滑性能が4区分以上をクリアした靴を高耐滑安全靴と呼びます。転倒するリスクが高い高齢労働者にもおすすめです。

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冬の野外や冷蔵庫や冷凍庫の中など、寒冷環境に適した安全靴は?

防寒靴

 防寒長靴も、防寒靴と同様の機能がありますが、膝くらいまでしっかりとサポートされるので、防寒・防水機能がより高い靴といえます。

防寒長靴

 JSAAのA基準のプロスニーカーです。ロビンがマジックテープであったのに対して、ピーコックは紐靴で締め付けを調整するタイプになります。ゴム底が従来の製品と比べて50%以上も丈夫につくられているので、耐滑性能の高い商品になります。

冷凍倉庫用安全長靴

 常に寒冷作業となる冷蔵庫や冷凍庫での作業向けに、冷凍倉庫用安全長靴も販売されています。

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溶接や炉前、熱板上作業になど高温下に適した安全靴とは

耐熱安全靴

 溶接や炉前、熱板上作業の作業には、靴底や縫い糸、甲革など、高熱にさらされる危険のある部分に耐熱素材を使った耐熱安全靴が適しています。高温作業での熱伝導から体を守ってくれます。

道路舗装用安全靴

 道路工事の舗装に適した安全靴として、舗装用安全靴が販売されています。耐熱性に優れているだけでなく、アスファルトに足跡が着きにくいので安心して作業をすることができます。

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工事や建築現場など、釘やガラスを踏む危険のある職場に適した安全靴

踏み抜き防止安全靴

 釘やガラスなど、踏み抜きの危険がある職場には、踏み抜き防止板が靴底に内蔵された作業靴が適しています。購入の際には、仕様に踏み抜き防止(1100N)の記載があるかどうかを確認しましょう。

踏み抜き防止安全靴

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