安全靴は建築現場や製造・物流業界など過酷な環境で足元の安全を守ってくれる靴です。
つま先や足裏を守る硬い素材が組み込まれていて、革でできたものや、スニーカータイプなど幅広く展開されています。
過酷な労働環境の下で使用される靴なので、汚れることが多く汗をかき蒸れやすいので臭いも気になります。
今回は安全靴の正しい洗い方を紹介します。
お手入れ方法(スニーカータイプ)
安全靴は過酷な環境で履く靴なので、汚れたり、ダメージを受けることが多い履き物です。
そのため、「安全靴は履きつぶすもの」と考えている人が少なくありません。
泥やホコリなどがついたままにしていると硬くなってひび割れることもありますし、足にフィットしなくなってしまいます。
「ワークシューズのお手入れ方法」を動画にして解説してくれているので見てみましょう。
動画を参考に ぜひ皆さんも実践してみてください!
①ブラシで泥汚れをしっかり落としてください。
※ソールには硬めのブラシがおススメです。
②タオルをぬるま湯でよく濡らし、しっかり絞った後
③シューズを水拭きしてください。
④ブラシにぬるま湯と洗剤を付ける。
⑤甲被材を傷めない程度にメッシュ部分を洗ってください。
※長時間液をかけたまま放置しないでください。色ムラになる場合があります。
※水にドボンとつけないように気を付けてください。
⑦乾いたタオルなどで水分を拭きとって下さい。
⑧全体に消臭スプレーを吹きかけ、新聞紙などを詰めて形を整えてください。
※消臭スプレーは必須ではありません。
⑨風通しのいいところで陰干ししてください。
しっかり乾いたら完成です!!
※乾燥が不十分なままご使用されるとカビが発生することがあります。
カビは完全に取れないため、特に乾燥しにくい冬季はご注意ください。
お手入れ方法(革靴タイプ)
天然皮革(表革)の場合
ブラシで汚れを落としたあと、乾いた布にクリーナーをつけて、きれいにふき取ります。
つや出しのために皮革用つやだしクリームを塗り、乾いた布で仕上げ磨きをします。
水洗いすると皮革の縮みや硬化がおきます。絶対に水洗いしないでください。
スエードなどの起毛革の場合
スエード専用ブラシで、表面を逆立てるようにしながら、汚れを取り除きます。
落ちにくい汚れは、スエード専用のクリーナーで丁寧に取り除きます。
水洗いすると、皮革の縮みや硬化、色落ち、風合いが損なわれる可能性があります。
人工皮革、合成皮革の場合
柔らかいブラシか、濡れた布で汚れを落とします。
風通しのよい日陰で干してください。
安全靴を長く使う日々のメンテナンス方法は
雨に濡れた場合
乾いた布ではなく濡らした布で汚れを落とし、その後に乾いた布で表面の水を吸い取ってください。
安全靴の中まで濡れているようでしたら、新聞紙などを詰めて水分を吸わせます。
新聞紙などを詰めたまま風通しのよい日陰で干してください。
汗や湿気でむれた場合
風通しのよい日陰で干してください。
ご使用の前後に消臭、防カビ液をスプレーしますと、不快臭やカビの発生を抑ることができます。
安全靴を長く使うための理想的な方法は、1足の安全靴を毎日使わずに、2、3足をローテーションして履くことです。
安全靴の臭い対策の多くは、ある程度時間を置くことで効果が増します。
たとえば消臭スプレーを使って風通しのいいところで一日干せば、雑菌と湿度への対策をすことができます。また、雨に降られて安全靴が湿った場合にも、
翌日別の安全靴を履けばその間に乾かせますから、湿度による雑菌繁殖を抑えられます。安全靴も、普段のメンテナンス お手入れをきちんとしていると、思っている以上に長く使うことができます。
安全靴を長く使う為には踵を踏み潰して履くことはしないようにしてください。「靴べら」を使うようにすると長持ちします。
安全靴のつま先を地面に打ち付けることも靴を傷めたり、キズがついたりするのでやめましょう。
蒸れやすい安全靴は、清潔を保つために、靴の中敷きにも気をつけることが大切です。
安全靴を手入れするときは、中敷きも小まめに手入れして、消耗が激しいものは交換するようにしましょう。
安全靴は丁寧なメンテナンスをおこなっていれば、長く履き続けることができます。
ここでご紹介した手入れ方法を踏まえながら、大切に使ってあげましょう。