ゴム手袋が溶けたり、穴があいたりする原因ってなに?
水周りの仕事に、炊事用ゴム手袋を使用しているという方も少なくありませんが、ゴム手袋をまだ少ししか使っていないにもかかわらず、手袋が溶けてしまったり、穴が開いてしまったりといった問題が起きてしまうことがあります。手袋が溶けてしまったり、穴が開いてしまったりするのは、何が原因なのでしょうか?
原因のひとつに、家庭で使用する洗剤があげられます。家庭内で使う洗剤は、主にアルカリ性洗剤です。塩素系漂白剤やパイプユニッシュといった、家庭によく見かける洗剤は強力なアルカリ性であり、こびりついた汚れを落としてくれます。しかし、アルカリ洗剤は、使い続けるとゴム手袋を劣化させる原因となってしまします。強力なアルカリ洗剤を使っていると、1週間程度でゴム手袋が溶けてしまうケースもあるそうです。その他の状態としては、色が抜けてしまったり、ゴムの弾力性がなくなったり、ゴムが切れやすくなるなどがみられるそうです。ゴム手袋に上記のような状態がみられたら、買い替え時だといえるでしょう。
ゴム手袋は消耗品なので、劣化していくのはある程度は仕方ありませんが、洗剤を使ったあとにはしっかりと水やお湯で洗うなど、日々のお手入れや保管方法によっては、長持ちする場合もあります。また、ゴム手袋は洗剤を使うための消耗品として、ある程度の割りきって使うのもひとつの手だと思います。
ゴム手袋を長持ちさせよう!
ゴム手袋が溶けてしまったり、穴が開いてしまったりするのは、ある程度は消耗品として割り切る必要がありますが、お気に入りのゴム手袋を使っている場合、長くきれいに使いたいと思われるかもしれません。そのようなときは、お気に入りのゴム手袋は、強力な洗剤を使わない食器洗いなどの時だけ使用したり、洗剤自体を弱アルカリ性もしくは自然派のものに変えてみたりするだけでも、ゴムの劣化を防ぎます。また、強力なアルカリ性の洗剤などを使う時は、お気に入りのゴム手袋の代わりに、安いものを使用して、傷んだら新しい物に替えていくのもいいでしょう。
ゴム手袋の使用するときに、使われている素材にも注意しましょう。天然素材のゴム手袋はアルカリ性の洗剤を使うと劣化しやすいです。なので、トイレや洗面所の掃除で強いアルカリ性の洗剤を使う場合は、合成ゴムの手袋を着用するなど、使用目的に合わせて素材を選んでみてください。
ゴム手袋に穴が空いてしまう意外な理由に、手の爪が伸びているケースがあります。特に、サイズがぴったりなゴム手袋を着けている場合は、爪先がゴム手袋の指先に擦れてしまい、穴が空いてしまう場合が多いそうです。爪が気になる人は、ゴム手袋のなかに、保護用のインナーとして綿手袋や使い捨ての極薄ニトリル手袋を着けるなどの対処をしてみるのも効果的です。
ゴム手袋を修繕しよう!
ゴム手袋が溶けてしまったり、穴が開いてしまったりするのを防ぐ方法として、洗剤を弱アルカリ性もしくは自然派のものに変えたり、使用目的によってゴム手袋を使い分けたり、自分の爪で穴が空くのを防ぐためにインナー用の手袋をするなどがあります。
しかし、購入してから数日でゴム手袋に穴が空いてしまって、買い換えるのがもったいないときには、穴を修繕する方法もあります。たとえば、ナイロン補修シートと言うものが手芸用品店などに販売されているのですが、これを使うと、ゴム手袋の穴をふさぐことが出来ます。
使い方としては、ナイロン修繕シートを小さく穴を防げるようなサイズに切り取り、そして裏と表から両面から貼り付けていきます。両面からしっかりと貼り付けることで、ゴム手袋の穴から水が浸入するのを、しっかりと防ぐことができます。ナイロン修繕シートは、傘を補修するためにも使われるような補修シートとなりますので、ゴム手袋を補修したときにも強力な防水効果が期待できます。
買いたてのゴム手袋に穴が空いてしまった場合、買い換える前にナイロン補修シートなどを使って穴をふさいでみるというのも一つの方法です。ゴム手袋の素材によって、快適に使えるグッズを工夫して使ってみてもいいでしょう。