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自転車を乗る際に工事用ヘルメットを用いるのはNGな理由

最近、自転車に乗る際はヘルメット着用努力義務が課されるようになりました。
作業現場に自転車で駆けつけている方にとっては、工事用ヘルメットをそのまま使っていいのでは、と思ってしまうでしょう。
結論からいうと、工事用ヘルメットを自転車に乗る際に用いるのは推奨できません。
そこで今回は、自転車に乗る際に工事用ヘルメットを用いるのがNGな理由について解説します。

自転車・工事どちらもヘルメットの着用が義務

自転車用ヘルメット

令和5年4月1日より、自転車に乗る際にヘルメットの着用が努力義務とされました。
努力義務は強制力や罰則が伴わないため、当事者の協力が必要不可欠です。
一方、工事作業時はヘルメットの着用が義務であり、違反すると最悪事業停止措置を受けてしまう可能性があります。
両者を比較すると効力は異なるものの、安全という観点からは着用すべきなので、義務であると捉えておきましょう。

自転車を乗る際に工事用ヘルメットがNGな理由

タニザワのの作業用・工事用ヘルメット
ここでは自転車に乗る際、工事用ヘルメットがNGな理由について解説します。
ただし、自転車用ヘルメットの規定は曖昧な部分があるため、「SG」や「JCF」の基準をクリアしている工事用ヘルメットであれば、自転車用ヘルメットと兼用が可能な場合もあります。
上記をふまえた上で、自転車用・工事用の違いをみていきましょう。

保護範囲が異なる

まず、自転車用と工事用ではヘルメットの保護範囲が異なります。
自転車用ヘルメットは頭部全体を覆う形状が特徴です。
自転車を乗る際に考慮すべきなのは、衝突や転倒による衝撃を抑える点であり、頭部全体を守らなければなりません。
一方、工事用ヘルメットは主に上部からの落下物・飛来物から守る目的があり、自転車用よりもコンパクトな作りになっているのが特徴です。

衝撃吸収性が異なる

衝撃吸収性は自転車用ヘルメットのほうが高いです。
理由としては、自転車は衝突や転倒のリスクから守る目的でヘルメットを着用するからです。
工事用ヘルメットは落下物・飛来物から守るための保護性能が優れています。

ココも大切!自転車用ヘルメットと工事用ヘルメットの違い

意外と見落とされがちな自転車用・工事用それぞれのヘルメットの違いについても解説します。

あご紐の強度の違い

実はあご紐の強度に違いがあります。
工事用ヘルメットは着脱のしやすさに配慮されており、脱ぎやすいような設計が特徴です。
一方、自転車用ヘルメットは転倒や衝突によって投げ飛ばされても脱げないよう強固な造りになっています。

通気孔の大きさの違い

通気孔については工事用ヘルメットが小さく、自転車用ヘルメットは大きいです。
自転車用ヘルメットは着圧が強い傾向にあるため、その分通気性を高くして熱がこもらないようになっています。

自転車・工事現場それぞれ最適なヘルメットを使用すべき

今回は自転車に乗る際は工事用のヘルメットがNGな理由について解説しました。
工事用ヘルメットの場合、あご紐が脱げやすくなっており、衝撃吸収性能が自転車用ヘルメットよりも低い傾向にあるので、自転車用ヘルメットとして使用するには、安全性において不安が残る点を理解してもらえたはずです。
もちろん、工事用ヘルメットの中でも安全性にこだわった設計であれば、自転車用にも併用可能です。
上記を理解した上で、自転車・工事現場それぞれに最適なヘルメットを使用してみてください。

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