火を扱う現場での空調服®の注意点
火花が飛ぶ現場では、空調服®のファンに火花が侵入することがあり、侵入した火花によってヤケドや思わぬ事故に繋がる可能性がゼロではありません。
そのため、火気を伴う現場で空調服®を着用する際は、しっかりと耐熱対策を行い、万が一の事態に備えることが大切です。
まず大前提として、火を扱う現場では必ず複数人で作業を行うようにしましょう。
こうすることで、万が一 火にまつわる事故が起こっても、早期発見に繋がり、被害を最小限に抑えることができます。
そして、空調服®の中に着用するインナーやコンプレッション選びも大切です。
ファンを通じて空調服®内に火花が入ってきた場合に備え、インナーは必ず燃えにくい素材の商品を選んでください。
燃えにくい・燃えやすいを判別する一つの目安は「天然素材か化学繊維か」です。
天然素材は火に強く、化学繊維は火に弱いという特徴を持っているため、インナーの素材はナイロンやポリエステル素材ではなく綿などの天然素材を選びましょう。
また、もし空調服®に火が移ってしまった際は、すぐに服を脱ぎ消火します。
その際、バッテリーを火に近づけると発熱や発火、破裂の危険性があるため、バッテリーを火気から遠ざけることも忘れてはいけません。
火を扱う現場におすすめの空調服®
火が出る現場で空調服®に求められる特徴は「長袖で耐熱素材が使用されていること」です。
まず、火を扱う現場では火の粉から肌を守るため、半袖ではなく長袖を着用します。
また、空調服®の素材にも注意を払う必要があり、火の粉が当たると穴が開きやすいポリエステルや混紡素材ではなく、耐熱効果の高い「綿100%」または「難燃性素材プロテクサ」という素材を選びましょう。
綿100%は耐熱性・耐久性に優れた素材です。
肌触りが良く吸水性にも優れているため、汗をかいても体に作業服が張り付きません。
ちなみに綿100%の空調服®は、商品によって薄手・厚手と生地の厚さが分かれています。
しかし、火花の量が多い現場の場合は、耐熱効果の高い厚手の綿100%を選ぶのが賢明です。
もう一方の難燃性素材プロテクサは、消火性に優れた難燃ビニロンと綿が混紡された素材のことを言います。
綿100%よりも耐熱性に優れていると言われており、万が一 火に触れても、炭化し燃え広がるのを防ぎます。
汚れにも強い素材のため、デイリー使いしやすく、その扱いやすさも人気を集めている理由です。
火花が飛び散る現場で着用する空調服®を選ぶ際は、しっかり素材をチェックし、耐熱効果の有無を確認してから購入してください。
また、耐熱素材の空調服®と併用してファン部分に金属製のフィルターを取り付けると、ファンから火花が入るのを防ぐことができ、さらに安全性が高まります。