空調服®を着ても涼しいと感じない原因
「着るだけで涼しい」というのが空調服®（ファン付き作業着）の最大のメリットですが、空調服®を着ても涼しさを実感できない人がいます。
まず、汗をかいていない人は涼しさを感じることはできません。
ファン付き空調服®は冷風を服の中に送るのではなく、外気を服の中に送り汗を乾かし、汗が蒸発する際の気化熱を利用して体温を下げる仕組みです。
そのため、汗をかいていない人や、汗が乾きにくい素材のインナーを着ている人は気化熱が発生せず、涼しさを感じることができません。
この場合は一度空調服®を脱ぎ、じんわり汗ばんだことを確認したのち、再度空調服®を着ることで、涼しさを実感できます。
次に、小さめサイズの空調服®を選んでしまっている人も涼しくないと感じるでしょう。
ファン付き空調服®は、肌と服の間を風が通過することで汗が蒸発し、涼しさを感じるアイテムです。
つまり、肌と服の間には風が通過できるだけのゆとりが必要ということを意味します。
しかし、小さめサイズだとゆとりが生まれず、風の通り道が狭くなってしまうため、空調服®は効果を発揮できないのです。
他にも、空調服®の上からリュックサックやウエストポーチなどを身に着けている人も要注意です。
空調服®の上から何かを身に着けることは、中に流れている空気の循環を止めることに繋がり、涼しさを感じない原因になってしまいます。
空調服®の正しい着方
空調服®（ファン付き作業着）の効果を最大限に生かすのに最も大切なことは「着崩さないこと」です。
空調服®は腰から入れた外気を袖と襟から輩出し、その空気循環を利用して涼しさを得ています。
よって、襟や袖元をゆるめたり、締め付けたりといった空気循環を邪魔する行為は、空調服®の効果を低下させてしまうのです。
空調服®を着る際は、袖や襟元のボタンを開けて空気を漏らす、反対に首にタオルや保冷剤を巻いて空気を閉じ込めるなど、独自の着方をせず、メーカーの指示通りの着方をするようにしましょう。
他にも、普段よりもワンサイズ大きめの空調服®を選ぶこと、吸水速乾に優れたインナーを選ぶこともポイントです。
大きめサイズの空調服®は風をしっかりと循環させることができるため、気化熱を発生させやすく涼しさを感じやすくなります。
そして吸水速乾インナーや冷感インナーを空調服®の中に着れば、汗によるムレを防ぎ、さらに快適度を高めることができるので、最強のコーディネートです！
空調服®のファン・バッテリーの寿命かも？
全てをやってみても涼しさが向上しないという人は、ファンやバッテリーが寿命を迎えているのかもしれません。
ファンは4年程度、バッテリーは2年程度が交換の目安なので、交換目安の時期に差し掛かっている人は買い替えを検討しましょう。
