作業着は、業種や業務内容によって特徴や種類が異なることをご存知でしょうか?
適切な作業着の着用は、業務効率をあげるだけでなく、安全性を高めるなど、さまざまな理由があります。近年では、デザイン性のよい作業服も増えており、一見しただけではご自身の業務に適合しているか判断がつかない場合もあるかもしれません。
そこでこの記事では、作業着とは一体何なのか、特徴や種類について解説します。本記事を参考に、作業着についての理解を深めてみてください。
作業着とは?
作業着とは、作業や労働の際に着用する衣服全般のことを指します。その業務に対して適切な服装のことで、例えば、鳶職や大工ならニッカポッカ、塗装業ならベストの作業着などです。それぞれの業務に対応した作業着であれば、多少のデザイン性に違いがある点も魅力であり、特徴としてあげられます。
作業着を着用する理由
作業着を着用する主な理由は以下の3つです。
・安全性の高い服装
・動きやすく作業効率の上昇が見込める
・一体感・統一感の向上
それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
安全性の高い服装
作業着を着用する大きな理由の1つが、安全性の高い服装である点です。例えば、以下のようなケースが考えられます。
・丈夫な生地を用いて外傷や衝撃から身を守ってくれる
・汚れやほこりが付着しにくくして、製品の品質を保つ
・装飾や凹凸を少なくして、引っかかったり巻き込まれたりするのを防ぐ
そのため、特定の作業着を指定している現場や業種も多く、会社側から貸与・支給されているところも珍しくありません。
動きやすく作業効率の上昇が見込める
作業着は動きやすく快適に過ごせるよう設計されている点からも、着用する理由にあげられます。伸縮性の高いポリウレタンを採用している作業服が多く、動作時の負担を軽減して疲れにくくするのがメリットです。
一体感・統一感の向上
チームあるいは企業で指定の作業着を着用していると、一体感や統一感が出てくるはずです。一体感や統一感は、その企業・会社に属している気持ちを高め、リテラシーやマナーの尊重へとつながります。
作業着の種類
作業着と一言でいっても、業種にあわせてさまざまな種類が用意されています。ここでは、代表的な作業着の種類について解説します。
作業着のセットアップとは(ジャケット+ズボン)
作業着のセットアップとは、ジャケットとズボンを同じメーカー・品番で揃えることを指します。セットアップで作業着を揃えておくと、一体感や統一感が増すだけでなく、本来の期待している機能性を発揮しやすくなる点がメリットです。
作業着のズボンとは
作業着のズボンとは、ワークパンツとも呼ばれる作業用のズボンです。作業現場では軽量で快適性のある素材、ハードワークに耐えられる丈夫な素材を使用した作業着用ズボンを用いるシーンをよく見かけます。
ニッカポッカ作業着とは
ニッカポッカ作業着とは、ニッカーポッカーズ(Knickerbockers)を日本語に略された、作業用ズボンです。ひざ下から幅広くデザインされており、裾は足袋や紐で短く折り返されています。ニッカポッカは鳶職の方を代表する作業着でしたが、印象の悪さや危険性の観点から、最近では平ズボンを使用している鳶職の方が増えています。
作業着つなぎとは
作業着つなぎとは、ジャケットからズボンまで上下が分かれておらず、一体となっているつなぎ型の作業着です。肌の露出を抑えることでケガや汚れを防止する目的があり、整備士や塗装業、引越し業の方が主に着用しています。
作業着ベルトとは?すべての業務に必要?
作業着ベルトとは、ズボンがずり落ちることを防ぎ、業務への支障が出ないために着用するベルトです。一般的なベルトよりも丈夫かつ緩める・締めるのが簡単な仕様になっています。作業着ベルトは全ての業務に必要なわけではありません。しかし、ズボンがずり落ちることで業務効率が低下、あるいは事故・ケガのリスクが少しでもあるなら着用することをおすすめします。
作業着について理解して適切な服装で業務を行おう
作業着は、ご自身の業務をサポートするだけでなく、事故・ケガなどの危険から身を守るために着用するものです。そのため、古くなってしまった作業着やほつれ・破れがある作業着の着用はおすすめできません。ぜひ、ご自身が作業するシーンに合わせて、適切な作業着をご着用ください。