難燃性作業服とは、「火がついても燃えにくい」作業服のことです。
思わぬ事故を防いで安全に作業できるため、溶接・厨房・消防など、火を取り扱う現場での作業に欠かせません。
しかし、難燃とは防炎や耐熱とはどう違うのか、難燃性作業服を選ぶにはどんなポイントをチェックすればよいのかなど、いろいろと分からない点があるのではありませんか?
そこで今回は、難燃性作業服の特徴や失敗しない選び方について詳しく解説します。火に強い作業着をお手入れする際の注意点もご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
難燃・防炎・耐熱の違いは?
「難燃」とよく似ている言葉に、「防炎」や「耐熱」があります。まずは、それぞれの言葉意味の違いを理解しておきましょう。
● 難燃:火がついても燃えにくい
● 防炎:火がついても燃え広がりにくい
● 耐熱:高温環境に長時間さらしても素材が劣化しにくい
難燃素材は、万が一火がついても燃えにくいため、体が火に包まれる心配がありません。溶接・厨房・消防などの現場で着火による事故を防ぐためには、難燃素材を採用した作業服を選ぶことが必要不可欠です。
難燃性作業服の失敗しない選び方
ここでは、難燃性作業服の失敗しない選び方のポイントをご紹介します。
難燃性能が高い
まずは、難燃性能の高さを確認しましょう。難燃性能の高さは、「限界酸素指数(LOI値)」をチェックしてみてください。LOI値は、数字が大きいほど難燃性能が高くなり、火に強い作業着だといえます。
一般的な基準は26なので、26以上あれば、十分な難燃性能を持ち合わせていると判断してよいでしょう。たとえば、難燃性作業服で人気の村上被服が開発した難燃素材「HONO」は、LOI値が29.2です。
肌の露出が少ない
肌の露出が少ないことも、大切なポイントといえます。難燃性作業服は、肌を覆っているからこそ、難燃性能を発揮できるものです。たとえば、手首や足首、背中などが露出するような作業着はNGといえます。
特に、手足が長い人は、なるべく試着してサイズ感を確認してください。なお、つなぎ服タイプなら、1着で全身をカバーできて便利です。
動きやすい設計
難燃性作業服は、動きやすい設計のものを選ぶと、格段に作業しやすくておすすめです。動きやすい設計なら、ゆったりとした着心地で、作業時にストレスを感じません。
さらに、ヌード寸法と仕上がり寸法をきちんと確認し、自分のサイズにあったものを選びましょう。動きやすいだろうと考えてオーバーサイズ過ぎるものを選ぶと、かえって動きにくくなり、作業に支障が出るので注意が必要です。
難燃性作業服をお手入れする際の注意点
難燃性作業服は、性能を維持するために、素材を傷めないよう、注意してお手入れする必要があります。
● 手洗いする場合は水もしくは30℃以下のぬるま湯で優しく押し洗いする
● 洗濯機の脱水機能を使ったり強くねじって絞ったりしない
● 日陰で濡れたまま広げて干し、十分に乾燥させる
なお、お手入れする際に、穴が開いているのを見つけたら、処分するタイミングと考えましょう。もったいないからと使い続けると、穴の部分から火が入り込み、大きな事故につながることがあります。
まとめ
難燃性作業服は、燃えにくい性質があり、火に強い作業着であることから、火を使ったり火の近くで作業したりするときにおすすめです。難燃性作業服を選ぶときは、難燃性能が高い、肌の露出が少ない、動きやすい設計などの点を重視すると失敗しません。
また、この記事でご紹介したような注意点を守ってお手入れすることで、状態よく長く着続けることができ、作業中の安全も確保できます。
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