秋冬のカジュアルアイテムとして人気の、MA-1ジャケットをご存じでしょうか?シンプルなのにかっこいい、軽いのに防寒性が抜群で、見た目・機能の両面からおすすめです。おしゃれなミリタリーアイテムではありますが、その機能性から、秋冬の作業着としても便利です。本記事ではMA-1のメリットをご紹介します。
MA-1ジャケットとは?
航空機に乗る軍人用向けに開発されたフライトジャケットの一種で、普段着としてだけでなく、作業着としても人気のあるアウターです。一般的に以下の特徴があるものをMA-1と呼ぶことが多いようです。ただ、明確な定義はないので、すべての特徴を満たさなくともMA-1と呼ばれることがあります。
以下にMA-1の特徴とその理由を表にまとめました。上空は高度が上がるほど寒いため防寒性にこだわったアイテムになっております。
特徴 | 理由 |
ナイロン生地 | かつては革製だったが、寒い上空では付着した水分が凍結してしまうため、撥水性の高いナイロンが使われるようになった |
首・袖・裾がリブ(アコーディオンのように絞ってある) | 冷たい風が入らないように |
襟がない | ヘルメットと干渉しないように |
裏地がアルミ素材 | 体温が逃げにくいように |
装飾が少ない シンプルなデザイン |
狭い軍用機内で機材にひっかからないように |
MA-1ジャケットは映画で話題に
映画トップガンをきっかけにブームに
1986年公開の映画トップガンにて、トム・クルーズ扮するマーヴェリックが、フライトジャケットを着ていたころから、MA-1ジャケットが大ブームとなりました。そして2022年には続編の映画トップガン マーヴェリックが公開されたため、MA-1ジャケットは近年再び注目を集めています。
なお、実をいうとトップガンにてトム・クルーズが着ていたのは、MA-1ジャケットではありません。レザータイプや、襟付きタイプのフライトジャケットだったのですが、レザーは高額、襟付きはカジュアルなボトムに合わせにくいという理由から、世間では同じフライトジャケットであるMA-1タイプが流行しました。
映画レオンでは大きいサイズのレディースコーディネートとして登場
1994年公開の映画レオンにて、ナタリー・ポートマン扮するマチルダが、MA-1ジャケットを着ていました。オーバーサイズのMA-1ジャケットに、ミニスカートやショートパンツなどのコンパクトなボトムを組み合わせたコーディネートで、当時女性の間でブームになりました。
MA-1ジャケットのメリット4選
①軽いのに温かい
すでに述べた通り、寒い上空のパイロット向けに開発されたMA-1ジャケットですから、一番の特徴は防寒性です。裏地がアルミ素材で体温が逃げにくく、首・袖・裾がリブで風が入ってこず、空気をたくさん含むことができるため、温かいです。また、ナイロン素材のため、軽いのもメリットです。現場作業では秋冬の風が冷たい時期におすすめです。軽いため、腕を何度も上げ下げしても疲れにくいです。寒い季節には特に、作業着としても大活躍します。
②撥水性が高い
ナイロン生地のため、もともと撥水性が良いうえに、商品によっては加工によってさらに撥水性を高めたものもあります。水を使う現場や、急な雨の際も、ある程度は水がしみ込むことを防いでくれます。
③シンプルでかっこいい
装飾が少ないため、作業着としては機械にひっかかったりせず安全です。さらに、そのシンプルさから、私服としても万能です。カジュアルなのに砕けすぎない便利なアイテムとして、様々なボトムスに合わせることができます。
④私服としても作業着としても着られる
そのシンプルさから私服として着られるので、通勤から現場作業中まで着替えが不要です。ひどく汚れたりしなければ、仕事の後にそのまま食事に行くこともできますし、もちろん休日にも使えます。
おしゃれで機能的なMA-1ジャケットは一枚あると重宝すること間違いなし
MA-1ジャケットの特徴と、そのメリットをお伝えしました。軽いのに温かく、かっこいいのにシンプルなMA-1ジャケットは、作業着としても私服としてもおすすめアイテムです。