炎天下でも腕まくりをせず長袖のまま作業をしている方をよく見かけますよね。
作業着が長袖であることには重要な理由があり、中には腕まくりを禁止しているところもあるほどです。
そこで今回は、長袖作業着の腕まくりを禁止している理由について解説します。
他にも注意すべき作業着のルールもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
長袖作業着の腕まくりが禁止の理由
長袖作業着の腕まくりを禁止しているのは、以下の理由があります。
・事故やケガのリスク軽減
・衛生的な作業を継続するため
・ビジネスマナーに反する行為なため
・屋外作業なら熱中症予防が目的
では、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
事故やケガのリスク軽減
長袖の作業着は事故やケガから守ることが目的なので腕まくりを禁止しているところが多いです。
例えば、鋭利な機器や製品を取り扱う場合、素肌に触れるとケガをするリスクが高まってしまうことでしょう。
長袖を腕まくりせずに正しく着用すれば、衣類を挟むことでケガのリスクを軽減し、思わぬ事故・ケガから身を守ってくれるのです。
衛生的な作業を継続するため
衛生的な作業を継続するためにも長袖作業着は重要です。
腕まくりを許可した状態で作業をすると、腕に付着した汚れが製品に入り込みやすくなります。
特に食品や薬品といった業種は、異物混入すると全て回収しなくてはならず、多大な損失を防ぐため腕まくりは厳禁です。
ビジネスマナーに反する行為なため
そもそも長袖を腕まくりして作業をすること自体、ビジネスマナーに反する行為です。
腕まくりはビジネスにおいて着崩しにあたるので、企業としては薦められるものではありません。
屋外作業なら熱中症予防が目的
長袖は熱がこもりやすいと思われがちですが、作業着によっては腕まくりするよりも熱中症予防として効果的です。
例えば、吸湿速乾性のある素材を使用した作業服は、長袖であっても比較的快適に過ごせます。
長袖作業着なら、腕にあたる直射日光を避けることもできるので、紫外線対策にもなります。
長袖の腕まくり以外にも注意すべき作業着のルール
企業によってルールは異なるものの、事故やケガのリスク、ビジネスマナーという観点から、以下のような点にも注意すべきでしょう。
・ピアス・アクセサリー類は外す
・大きいサイズを着用しない
・底のすり減った安全靴は避ける
では、それぞれのルールについて解説します。
ピアス・アクセサリー類は外す
ほとんどの企業では、作業時にピアスやアクセサリー類は外しておくように指示されます。
理由としては、ピアスやアクセサリーが引っかかって事故やケガを誘発してしまうからです。
大きいサイズを着用しない
作業着はもちろん、手袋や靴に関しても大きいサイズを着用しないことをおすすめします。
大きいサイズの手袋については、機器に手を巻き込んでしまう危険性があり、靴は転倒のおそれがあるからです。
底のすり減った安全靴は避ける
作業に使用する安全靴・作業靴の底が擦り減っていないかどうかも確認すべきです。
安全靴の底が擦り減っていると、作業時に滑って転倒する恐れがあります。
安全靴は消耗品として考えておき、数ヶ月~1年に1回は新調しておく意識でいると安心・安全ですね。
作業服の腕まくりはできるだけ控えよう
今回は長袖作業着の腕まくりを禁止している理由について解説しました。
作業員が長袖になっているのは寒さ対策というわけではなく、事故やケガ、衛生管理、熱中症予防などが目的である点を理解してもらえたはずです。
また、着崩しになってしまう点からも腕まくりは推奨されるものではないため、余程のことがない限りは控えるようにしましょう。