気温が低い時期や冷蔵庫・冷凍庫内で作業をする際は、防寒着の着用は必須ともいえるでしょう。
しかし、ビジネスマナーにおいて防寒着は失礼にあたるのでは、と疑問に思った方もいるはずです。
そこで今回は、防寒着にビジネスマナーはあるのか、正しい着用ルールについて解説します。
本記事を参考に、防寒着に関するビジネスマナーを覚えましょう。
作業員が注意すべき防寒着に関するビジネスマナー
作業員が注意すべき防寒着に関するビジネスマナーとしては、以下のような項目があげられます。
・会議・お客様への挨拶では防寒着は脱ぐのが適切
・派手なデザインの防寒着は会社によってNG
・防寒着の重ね着も安全面から推奨されない
では、それぞれのマナーについてみていきましょう。
会議・お客様への挨拶では防寒着は脱ぐのが適切
基本として、会議の場やお客様への挨拶時、防寒着を脱ぐのがマナーです。
ビジネスシーンでは、制服・作業着で対面するのが一般的であり、防寒着は適切ではありません。
ただし、冬の屋外や冷凍庫・冷蔵庫内での作業時など、防寒着の着用を会社が推奨している場合は例外である点は理解しておきましょう。
派手なデザインの防寒着は会社によってNG
派手なデザインの防寒着は、会社によってNGであることがあります。
作業員は会社の看板を背負っているわけなので、派手なデザインで周りから見た印象を悪くすることを防ぐためです。
会社が規定の色やデザインを指定している場合はそれに則る、あるいは事前にデザインについて相談しておくと安心でしょう。
防寒着の重ね着も安全面から推奨されない
防寒着を何枚も重ね着する場合も安全面からは推奨できず、ビジネスマナーという観点からも好ましくはありません。
何より重ね着は動きづらく作業に支障が出やすいため、一枚ないし二枚で調整するのがいいでしょう。
作業着メーカーが販売している防寒着は作業中の着用を想定しています。
そのため、単体でも十分暖かさを感じられるものが多く、さほど気にする必要はないかもしれません。
また、重ね着をしなければいけないほど寒い環境下での作業は、ビジネスマナーではなく安全面が考慮されるので例外である点も覚えておきましょう。
他にも気をつけるべき防寒着の着用ルール
防寒着の着用ルールとしては、以下の点にも注意すべきです。
・オーバーサイズは選ばない
・手袋の二重履きはしない
では、それぞれのルールについて解説します。
オーバーサイズは選ばない
オーバーサイズすぎる防寒着は動きの妨げになり、機器に挟まったりひっかけたりして事故・ケガの原因になるため推奨されていません。
たしかに大きいサイズの防寒着は暖かさを感じやすいですが、安全面や作業効率を考えると着用しないほうがいいでしょう。
特に作業着メーカーの防寒着はオーバーサイズでなくとも保温性が高いので、自分にぴったり合うサイズを選びましょう。
手袋の二重履きはしない
手先が冷え込むからと手袋を二重履きするのもあまりおすすめできません。
ビジネスマナーとしては、手袋を脱げばいいだけなので問題ありませんが、手先の感覚が鈍ってしまう点から安全面で推奨できない手法です。
ビジネスマナーに適した防寒着を選ぼう
今回は、防寒着にビジネスマナーはあるのか、正しい着用ルールについて解説しました。
基本的なビジネスマナーに合わせて防寒着を着用すれば問題ないことがわかってもらえたでしょう。
ただし、寒冷地ではマナーよりも安全を優先すべきなので、防寒着を着用したまま対応しても何か言われることはないはずです。
防寒着を着用する時にビジネスマナーを優先させなければいけない場合、本記事を思い出して正しく振舞うようにしてください。